オーナーさまを訪ねて 家族の住まい物語 築50年 トップページへ戻る

いろいろ手を入れたところもあるけど、ほとんどが50年前のままなんです。

半世紀を過ぎて、なお健在。家族の思い出と絆を、明日につないでいく住まい。1961年竣工 兵庫県・H氏邸
今から50年前、この住まいは、エス・バイ・エル(当時・小堀住研)がこの地で分譲する4邸の建売住宅のひとつとして生まれた。4邸ともそれぞれ異なる設計デザインが施された、当時としては画期的な試みだった。初代オーナーさまに継いで、Hさんご家族がこの住まいに入居されたのは築後8年目。板張りのベランダをつけたり、欄間をガラス仕上げにして趣を出したりと、この住まいが元々持っていた良さを活かしながら、少しずつ手を加えてこられた。そこには、オーダーメイドの洋装店を経営されてきたHさんご夫妻の、服飾デザイナーらしいセンスが光る。「それでも大部分は買った時のまま。外壁なんかもそうです」と、奥さまがおっしゃる。「阪神大震災でも、このあたりは被害のひどかった所なのですが、この家はビクともしませんでした。“さすが小堀さんだ”って、主人とふたり言ってたんですよ」。5歳から25歳までここで暮らされた息子さんは「今でも子ども時代の夢を見ると、そのシーンには必ずこの住まいのあちこちが出てくる」という。「子どもの頃から過ごしてきた家というのは、やっぱり自分の原点。その家がまだ健在で、今も両親が住んでくれていて、こうして自分がいつでも帰って来られるというのは、幸せなことだと思いますね」
庭に面した大きな窓からやわらかな光が。まるで山荘にいるような気分になるダイニングキッチン。
円い飾り柱が印象的な2階のホール。今見てもモダンさを感じるデザインだ。