Kファミリークリニック

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Kファミリークリニック バルコニー「小堀の住まい」

近年、急速に宅地化が進む中、旧家もほどよく混在している地域。この建物は1階に医院、2階にご夫婦と子ども2人の住まいを計画した、医院併用住宅である。

外観はコンクリート打放シの壁に、2つの白い箱が乗っかるという、一見するとシンプルでモダンにできているが、跳ね出した白い箱の下にできる“軒下空間”やコンクリートの型枠に杉を使うことでどこか懐かしさを感じるものにしている。軒下に縁台を置くと、行き交う人の休息の場になったり医院に集まる人たちの、井戸端会議の場ともなる。その軒下にある、木の格子でできた入口をくぐると杉目のコンクリート塀を背にした「竹林」と「中庭」の間に「待合」が横たわっている。待合ではほどよい採光と、庭に配された樹々や蹲にはられた水の揺らぎ、竹のざわめく音などが時間や季節によって、様々な表情をみせてくれる。さらに、天井材の桜や、2階の目隠しの為に掛けられた御廉、床の砂利(洗出シ)、畳といった日本の伝統的な素材が五感を刺激し訪れる人を心から癒してくれる。

「中庭」は医院としての機能を高めることにも役立っている。中庭を中心としたゾーニングは患者さんやスタッフの動線を明確でスムーズなものにし、待合と診察室にほどよい間合いをつくりだし、患者さんのプライバシーを確保している。

2階の住居へは、外階段で完全に分離している。空へ昇びる階段は重量感のあるコンクリートの壁に挟まれていて、適度な緊張感と刺激を与え、公私の切替えをスムーズにしてくれる。住宅部は2つの白い箱が敷地形状に合わせて、パラレル状に向きあっている。その中身は、パブリックとプライベートに分けられ2本のブリッジとデッキにより回遊性を高めている。パブリックゾーンはキッチンを中心に配置されている。キッチンは建具により閉め切ることができ、開放すれば中庭を介して子ども室と向き合うことができる。1階から昇びる中庭や診察室のトップライトは、そこから漏れる明かりと共に医院で働く両親の気配を伝え、子どもたちに安心感をもたらし、併用住宅のメリットを引出している。

医院は「Kファミリークリニック」と名付けられた。この名前には「お年寄りから子どもまで家族のみなさまに、総合的な医療を提供(家庭医療)し、地域に貢献する」という、施主である医師の思いが込められている。この医院はモダンなデザインの中に日本の伝統的な仕掛けや工夫を盛り込んでいる。お年寄りには原風景であり、子どもたちには思い出となり記憶の中に刻まれていく。日本人の心の深いところに染み込んでいるものは永遠であり、そういった感性を刺激することで地域の人々から長く愛される医院になるのではと考えている

<第12回 堺市景観賞受賞>

Kファミリークリニック 内観「小堀の住まい」

Kファミリークリニック リビング「小堀の住まい」

Kファミリークリニック 玄関「小堀の住まい」

Kファミリークリニック 外観01「小堀の住まい」

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